飲食店の皆様へのお願い

障害がある方々と、長期間に渡り何らかの接点を持ったことのある方はごく稀だと思います。なので、何を求められているのか、どう動けばベストなのか、よくわからないのが現状だと思います。当事者の目線になるというのは接点や理解があってのこと。特別扱いするのが良いことではなく、ご老人やお子さんと接する際に自然に対応が変わるような感覚で良いと思うのですが、自然に対応が変えられるほど、障害がある方々と接した経験値がないのが一般的だと思います。例えば今では耳馴染みのある「バリアフリー」という言葉でさえ、当事者の方々からすると首を傾げざるを得ないことも多々あるようです。もっと身近なところで言いますと、電話でしか予約が出来ないお店が少なくないこともそう。FAXでのやり取りはトラブルも多く避けているお店も多いと思います。 メールも常時確認できるわけではなく、タイムラグが発生しかねません。ですが、予約方法が電話だけ、すなわちFAXやメールなどの文字によるコミュニケー ションの手段が遮断された時、耳の聞こえない方々は一体どう感じられるでしょう。逆に自分が耳が聞こえなかったとして、「電話でしか対応はしかねます」と突き返されたらどう思うでしょう。私なら耳が聞こえないことを自嘲的に笑って諦めるか、コミュニケーションを遮断した店側に激しく憤るか、どっちかしかないような気がしますが、皆さんはどう思われるでしょうか・・・?


ちょっとだけ、意識の中に入れてみてください。少しずつで良いので頭の中や心の中に入れていってください。お客さんが来ない日が続けば悩むと思うんです。でも、障害者の方々が来なかった日々に、「なぜ障害者の方々に来てもらえないんだろう」とは考えられなかったと思うのです。ですので、そんなところからで良いのです。今まで知らなかったことを知るのに、急いでも仕方ありません。わからないことは聞いて、実際に接してみて、初めて経験になると思います。接することが少なかったのは、我々飲食業だけではありません。障害がある方々だって、お店になかなか来れなかったわけです。私たちも教えてもらいながら、私たちも積極的に伝えていくことも大事なことです。構えなくても良いのです。上手く出来なければ、次は上手く出来るようにしましょう。そうやって少しずつ少しずつ、気づいたらお互い自然に接することができる日が来ると素敵ですね。そしてもう1つ、こういったことをシェフやマダムだけでなく、お店全体で共有してください。車椅子が見えたらすぐお声がけできるように、聴覚障害者の方々が来られたらせめてマスクは外すように、本当に些細なことが意識するだけで変えられます。


essenceとしても出来るだけ双方をフォローして行きたいのですが、当然全ての状況を網羅することは出来ないと思います。そして essenceも動きだしたばかりで、申し訳ありませんが経験不足は否めないと思います。今後、何かお店で不具合があったりトラブルになったりしたら、そういう事例を教えてもらえませんか? こういう活動をしたからといって、急に障害がある方々が飲食店に来てくださるとは思っていません。その中でも来てくださった方々、来ていただいたお店が、情報を開示し合って、 協力して良い方向へと繋げていけたらと思います。嬉しかったことや難しかったこと不安に思うこと、何でもかまいません。メッセージを寄せていただけると、より一層の活動の励みにもなります。


そしていつかこのHPが、障害者の方々が安心して行ける飲食店を探す為の、タウンページのように使っていただける日が来たら素敵ですね。

Copyright essence All Rights Reserved.